2025年07月07日 会合
主催 : 情報計算化学生物学会(CBI学会)
後援 : 日本生物物理学会ほか
会期 : 2025年 10月27日(月)-30日(木)
場所 : タワーホール船堀 (東京都江戸川区船堀4-1-1)
内容・概要 :
【大会テーマ】
「コンバージェンスが生み出す未来のライフサイエンス 〜融合する化学・生物学・情報科学〜」
【開催趣旨】
これまで、科学の分野は細分化が進んでいると言われてきました。個々の分野の知識が深化し専門化されることで、研究者間のコミュニケーションも難しくなりがちです。しかし、近年はそれとは逆の動き、すなわち離れた科学分野の相互作用による成果も目立ち始めています。2024年のノーベル化学賞は、David BakerやAlphaFold開発チームによる情報科学に基づくタンパク質立体構造の設計及び予測の研究に授与されました。深層学習などのAI技術の進展が、ライフサイエンスや創薬の分野に広範な変化をもたらしていることは我々が日々感じていることです。また奇しくも、同年のノーベル物理学賞はJohn HopfieldやGeoffrey Hintonによるイジングモデル等に立脚したパターン情報処理の基礎研究に対して授与されました。これらが深層学習や量子アニーリングの源流である事実を我々は理解しており、学問の根が見事なつながりを見せていることに、改めて大きな感慨を感じます。数理、物理、化学、情報など、一見離れているように見えるこれらの分野の根はしっかりとつながっており、巨大な技術革新への原動力となることを我々は目撃しています。
CBI学会は、1981年に前身のCBI研究会として活動を開始し、2000年に現在の学会の体制となりました。2025年は学会創立から25周年の節目です。CBIは常に、化学、生物学、情報科学などの融合、すなわち科学の「コンバージェンス」を目指す活動に注力し続けて参りました。前述した2024年のノーベル各賞は、間接的には多くの学際研究者たちの努力に対して与えられたもののようにも感じられます。
このような節目の時期にあたり、本大会では、特に深層学習やAI技術がライフサイエンスに与える影響に焦点を当てつつ、創薬、タンパク質構造予測、分子デザイン、大規模データ解析における最新の研究成果を紹介いたします。化学、生物学、情報科学、創薬、医療、環境、エネルギーといった多様な分野の研究者、技術者、事業者の皆様同士の協力が、新たなコラボレーションや革新を生み出す場となることを目指します。科学のコンバージェンスに関心をお持ちのすべての方々のご参加を心よりお待ちしております。分野横断的な協力によって、新しい可能性を見出し、次の科学技術のフロンティアを共に探求しましょう。
プログラム等詳細につきましては、学会ホームページをご覧ください。
大会HP: https://cbi-society.org/taikai/taikai25/index.html