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理化学研究所 上級研究員、研究員または特別研究員募集

2022年03月02日 公募

募集研究室:計算科学研究センター データ同化研究チーム 
(チームリーダー: 三好 建正)

募集職種:上級研究員、研究員、特別研究員 若干名

研究室の概要:
計算科学研究センター(R-CCS:センター長 松岡聡)は、「計算の計算による計算のための科学」を推進する国際的な計算科学分野の中核拠点として、研究所が強みを有するテクノロジー(R-CCSテクノロジー)と、研究所で開発した科学技術・産業・社会に貢献するソフトウェア(R-CCSソフトウェア)とを「サイエンスを駆動する計算科学コア・コンピタンス」と位置付け、それらの発展、国内外での普及、成果の創出を目指しています。また、計算科学分野での専門集団であることを活かし、2021年より計算による科学の幅広い分野を支える共通基盤としてのスーパーコンピュータ「富岳」を運用しています。
データ同化研究チームでは、データ同化に関する研究開発を行っています。例えば天気予報は高度な計測技術、スーパーコンピューティング技術、情報通信技術など、人類が生み出した科学技術の結晶です。これらを組み合わせる要が、データ同化という科学分野です。データ同化を高度に探求することで、最新鋭のレーダ観測、スーパーコンピュータ「京」や「富岳」を組み合わせ、これまで困難だったゲリラ豪雨の予測を可能にしました。データ同化は未来をつなぎ、その可能性が広がり始めています。

職務内容:
データ同化に関する研究を行います。当研究チームとの姉妹研究室である開拓研究本部三好予測科学研究室をはじめ、必要に応じて、計算科学研究センターの他の研究チームや、理化学研究所の他センターのほか、国内外の連携機関と協力して研究を推進します。具体的には、例えば以下のような研究に取り組みます。また、チームの運営に貢献することも求められます。特に上級研究員は、チームリーダーを補佐し、チームの中で指導的な役割を果たして、チームの運営に大きく貢献することが求められます。

1.数値天気予報における世界最先端のデータ同化研究。最新のセンサ技術による「ビッグデータ」を活かす次世代システムの研究や、地球規模のシミュレーションに各種衛星データを同化する先端的全球データ同化システムの研究を進めます。

2.データ同化の先駆的理論研究。非線形動力学、カオス理論といった力学系の物理学や、統計数理科学やAI技術、不確実性定量化(UQ)などの応用数学の知見を生かし、非線形、非正規分布に対応したデータ同化手法や、AI技術とデータ同化の融合など先駆的な理論研究を行います。

3.IoT、ビッグデータ、AIの時代に対応するデータ同化研究。ビッグデータから情報を集約するデータマイニング、大規模データ解析技術や、AI技術と、データ同化との融和を図り、新時代に対応した新しいデータ同化の応用を開拓します。

4.新たな大規模シミュレーション分野へのデータ同化の応用研究。幅広いシミュレーション分野へのデータ同化の応用可能性や有効性を調査し、新しい応用分野を開拓します。

5.人工衛星搭載マイクロ波放射計を生かした数値天気予報とAI気象サービスに関する研究。衛星搭載マイクロ波放射計のデータ同化を含む数値天気予報システムを構築し、どのようなデータが予報精度向上に有効かを定量化します。これにより、ハード設計や観測設計に貢献するとともに、当該データの価値を計量します。また、当該データを活用したAI気象サービスのためのソフトウェア開発を行います。

6.豪雨・都市型洪水の防災のためのビッグデータ同化研究。迅速な降水・洪水予測を目的として、本研究では気象・水文観測網を整備し、降水レーダ観測や衛星観測に基づく降水ナウキャストを開発し、さらに、深層学習手法を応用して精度向上を目指します。また、世界的にも極めて突出した独創性・新規性を持つ「ビッグデータ同化」技術による数値天気予報の普及型システムの開発も行います。さらに、降水予報の精度向上を目的として、降水レーダ観測の高解像度・高頻度同化に取り組みます。加えて、降水の予測可能性やメカニズムの解明に向けた研究も行います。アルゼンチンとの共同研究(年間数ヶ月程度の現地滞在を含む)に従事する可能性もあります。

締切日: 2022年4月30日(土)必着
着任時期:決定後なるべく早い時期(応相談)

待遇:理化学研究所規定に準じます。

詳細情報および提出書類については、下記URLをご覧ください。
https://www.riken.jp/careers/researchers/20220228_1/index.html



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