2017年10月18日 会合
振動分光によるエナンチオマーの識別は,発色団を持たない分子にも適用できる有力な方法である.従来のキラル振動分光法である赤外円二色性(VCD)やラマン光学活性(ROA)は,その装置の完成度が向上し,測定スペクトルと絶対配置との関係性についても理論計算によって高い精度で予想できるようになりつつある.一方で,コヒーレントラマンや和周波発生過程を利用した新しいキラル振動分光法の開発も進みつつある.このシンポジウムでは,成熟した手法であるVCDとROAの基礎と最新の応用例,さらに新し
いキラル振動分光法であるCARS-ROA分光法とキラル振動和周波発生分光について解説・議論する.
主催:日本分光学会 赤外ラマン分光部会
http://www.bunkou.or.jp/index.html
開催日時:2017年11月21日(火曜日)
開催場所:青山学院大学 青山キャンパス総研ビル(14号館) 9階 第16会議室
http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/aoyama.html
参加費:学生1,000円,一般会員:2,000円,一般非会員:3,000円
プログラム:
10:00-11:00 赤外円二色性(VCD)による生体分子の立体構造解析
門出健次(北海道大学)
11:00-11:45 振動円偏光二色性 (VCD) 分光光度計の基礎と最新の応用事例
渡邉敬祐(日本分光)
11:45-13:00 昼休み
13:00-14:00 ラマン光学活性分光の基礎と生体関連分子への応用
海野雅司(佐賀大学)
14:00-14:45 市販型ROAと最新キラルアナライザー
野添 望(コーンズテクノロジー)
14:45-15:00 休 憩
15:00-15:45 コヒーレントラマン散乱を用いたROA分光法
平松光太郎(東京大学)
15:45-16:30 振動SFG分光によるバルクおよび界面のキラリティ検出
石橋孝章(筑波大学)
申込方法:当日参加も可能ですが,会場準備の都合上あらかじめ申込の電子メールをお送りいただけると助かります.申込のメールは,題目を「キラル振動分光法シンポジウム申込」とし,氏名,所属,学生・社会人の別,分光学会会員の場合は会員番号を記載の上,下記までアドレスまでにて11月16日(木曜日)までにお申し込みください.
申込・問合せ先:石橋孝章 筑波大学数理物質系
Email: ishibashi.takaaki.gn(at)u.tsukuba.ac.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの(at)を@に置き換えてください。 (Please use at sign instead of (at).)
URL: http://www.bunkou.or.jp/index.html