2011年01月21日 会合
1999年にブダベストで開催された世界科学会議で、科学界は従来の「知識のための科学」に
加えて「社会のための科学」の確立を目指すことが宣言され、科学の力で社会の問題を解決
することが期待された。また各国は経済的発展を目指す「科学技術立国」政策を採用している。
一方、科学者の不正行為が科学の質の低下を招いている現実もある。したがって科学の社会に
おける責任を果たすためには科学の質保証が必要である。また、最近の会長談話で取り上げた
ホメオパシー問題のように、社会には非科学の横行や科学に対する不信などの現実もあり、
それらに対する対策も必要である。そこで生命科学の各分野における科学と社会の関係に関する
課題と対策について考えてみたい。
日時:平成23年2月1日(火)13:00~16:00 (終了時間は予定です)
場所:日本学術会議講堂
次第(予定):
1 科学の社会的責任・課題と対策
浅島誠(日本学術会議第二部会員、
産業技術総合研究所フェロー兼幹細胞工学研究センター長)
2 医学の社会的責任・課題と対策
桐野高明(日本学術会議第二部会員、(独)国立国際医療研究センター総長)
3 歯科医療の変遷
米田俊之(日本学術会議第二部会員、
大阪大学大学院歯学研究科生化学講座教授)
4 薬学の社会的責任・課題と対策
橋田充(日本学術会議第二部会員、京都大学大学院薬学研究科教授)
5 健康・生活科学の社会的責任・課題と対策
南裕子(日本学術会議第二部会員、近大姫路大学学長)
6 農学・食料科学の社会的責任-課題と対策-
新山陽子(日本学術会議連携会員、京都大学大学院農学研究科教授)
7 理学の社会的責任・課題と対策
黒岩常祥(日本学術会議第二部会員、
立教大学大学院理学研究科・極限生命情報研究センター長、特任教授)
8 倫理的な心・不正をする心
藤田一郎(大阪大学大学院生命機能研究科教授)
9 まとめ
唐木英明(日本学術会議第二部会員、東京大学名誉教授)
※事前の申込みは必要ありません。
詳細については、以下のURL(日本学術会議HP)を御覧ください。
【問い合わせ先】
日本学術会議事務局第二部担当 青池、木田
Tel:03-3403-1091
URL: http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/113-s-2-3.pdf