2002年10月02日 会合
大阪大学蛋白質研究所セミナー「電子顕微鏡でダイナミックな生体情報を得るには!!」
主催 大阪大学蛋白質研究所
日時 平成14年12月9日(月)午後1:00~ ,10日(火) 午前9:30~
場所 大阪大学蛋白質研究所1階講堂(吹田市山田丘3-2)
内容 電子顕微鏡は物理、化学、そして生物と幅広いジャンルに大きな影響を与えた計測
方法論であるが、E.Ruskaがノーベル物理学賞を受賞したのは1986年と意外と最近で
あることに驚かされる。この受賞が遅れた原因には電子線によるサンプルの破壊が
あげられる。よく言う例は“イカを観察している気でスルメを見ている”と。しか
し,最近、電子顕微鏡の威力を再認識するような(構造)生物学領域からの成果が
注目を集めている。蛋白質構造解析の3大計測法の1つである電子顕微鏡の将来性
を、最先端の研究者に発表してもらい討論する。
プログラム
12月9日(月)
木村 能章 (生物分子工研 構造解析研究部門)
単粒子解析によるダイナミック構造解析の道筋:同期法と非同期法の可能性
佐藤 主税 (産総研 脳神経情報部門 構造生理研究グループ)
単粒子解析によるタンパク質の3次元再構成:電圧感受性Naチャネルを例として
永山 国昭 (岡崎国立共同機構 統合バイオサイエンスセンター)
有機物の電子線損傷はどの程度回避可能か
片山 栄作 (東京大学医科学研究所 分子構造解析 生体分子イメージング)
細胞内で機能を果たしつつある蛋白質の立体構造を捉えられるか?
宮澤 淳夫 (理化学研究所播磨研究所 メンブレンダイナミクス研究グループ)
アセチルコリン受容体の高分解能構造解析
12月10日(火)
青木 高明 (科学技術振興事業団・1分子過程プロジェクト)
タンパク質の非接触表面力計測
石川 晃 (日本大学文理学部物理学教室)
電子顕微鏡でのガス雰囲気試料室を用いた含水試料観察法
難波 啓一 (大阪大学大学院 生命機能学科)
電子線とX線によって蛋白質複合体ナノマシンの機能構造を見る
安永 卓生 (九州工業大学 情報工学部 生物化学システム工学科)
電子分光クライオ電子顕微鏡法の現状と将来性
光岡 薫 (京都大学低温物質科学研究センター)
電子線結晶学による膜タンパク質の構造変化の可視化
参加費 無料(事前登録不要)
連絡先
〒679-5198兵庫県佐用郡三日月町光都1-1-1SPring-8/JASRI 生物医学G 佐々木裕次
TEL.0791-58-0802(03931) E-mail : ycsasaki@spring8.or.jp
URL : http://www.protein.osaka-u.ac.jp/kyakuinn/sasaki.html
Email: ycsasaki(at)spring8.or.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの(at)を@に置き換えてください。 (Please use at sign instead of (at).)
URL: http://www.protein.osaka-u.ac.jp/kyakuinn/sasaki.html