生物物理ビデオアーカイブ

タッピングモードAFMの動作原理

金沢大学理工研究域数物科学、バイオAFM先端研究センター 安藤敏夫、内橋貴之、古寺哲幸

カンチレバーと呼ばれる柔らかい板バネ(動画中のオレンジ色の板)がその共振周波数でZ方向に振動しています。カンチレバーから反射したレーザー光の位置を計測することで、カンチレバーの変位を知ることができます。振動するカンチレバーがサンプル表面をたたくとカンチレバーの振動振幅が減少します。タッピングモードAFMでは、この振幅の減少量が一定になるようにフィードバック制御を行っています。この一連の操作をステージをXY方向に走査しながら行うと、サンプル表面の凹凸情報を知ることができます。右下のモニターにはサンプル表面の凹凸情報が映し出されています。カンチレバーの先端にとても細い探針をつければ、DNAやタンパク質が活動するナノメートルの世界を観察することもできます。

Annual Review of Biophysics, 42: 393-414 (2013)

(2014.08.29)

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