シンポジウム
特別シンポジウム(English Session) 11月23日(水) 16:00 ~ 18:50 A会場 "Japan-Australia Joint Symposium on Biophysics" 男女共同参画シンポジウム 11月24日(木) 12:00 ~ 12:55 E会場 男女共同参画シンポジウム ~ より良い研究活動支援へむけて ~ 公募シンポジウム 11月23日(水) 9:00 ~ 11:50 「細胞内微小ドメインの生物物理 -細胞の統合的理解に向けて」 「脳における状態とその変化 ~脳研究の新しいパラダイムを求めて~」 「大自由度力学系としてみる蛋白質系の動力学構造」 (English Session) 「レチナールタンパク質研究の新展開:古細菌型ロドプシンを中心に」 「生体機能異常へのシグナリング構造」 11月23日(水) 16:00 ~ 18:50 「分子モーターシステム:その構造情報の流れと分子メカニズム」 「機能場としての生体膜: タンパク質と脂質による動的超分子構造と機能の制御」 「神経回路の情報生物物理学」 「インタラクトーム構造生物学の展開に向けて」 11月24日(木) 9:00 ~ 11:50 「ゲダンケンエクスペリメント(思考実験)のすすめ」 「PASドメインの生物物理学」 「グライコバイオロジーの未来を糖脂質研究から展望する」 「細胞レベルの機能解明に向けた力学的なアプローチ」 「限られたゲノム情報からタンパク質の多様性はいかにして 生み出されるのか? ~転写と翻訳後の多様化機構~」 11月25日(金) 13:30 ~ 16:20 「タンパクと電子,エネルギーの移動:理論は生物物理研究に役立つのか?」 「ゆらぎ,可塑性と適応,進化」 「次世代の分光技術がもたらす構造生物学の新展開 ~生体高分子の動的構造解析から分子機能解明を目指して」 「生体超分子の形態形成と機能発現」 北海道大学21世紀COE共催シンポジウム (一般公開) 「バイオとナノの融合 ~ 生物物理学からのアプローチ ~」 |
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11月23日(水) 16:00 ~ 18:50 A会場 |
特別シンポジウム "Japan-Australia Joint Symposium on Biophysics"(English Session) |
オーガナイザー:曽我部正博(名大・院医)、石渡信一(早大・理工) |
オーストラリア生物物理学会(ASB)は小規模な学会であるが、研究の質は世界的水準にある。以前から非公式に日本生物物理学会との交流を望んでおり、過去に数回日本人会員が年会に招待された実績もある。また、1年前から東アジア生物物理シンポジウム(EABS)のオブザーバー会員にもなっており、アジアオセアニア地区での活躍と交流の場を模索してきた。この機会に、オーストラリア生物物理学会長をはじめとする主要なメンバーを招き、オーストラリアにおける活動状況の紹介と、対応する日本人会員による研究紹介とをペアで行うことによって、両学会間での今後の交流と協力の可能性について話し合う。
1SA51 "Biophysics of mechanosensitive channels in bacteria" ○Boris Martinac (Sch Biomed Sci, The Univ Queensland, AUS) 1SA52 "Biophysics of mechanosensitive channels in eukaryotes" ○Masahiro Sokabe1,2,3 (1Dept. Physiol., Nagoya Univ. Grad. Sch. Med., 2ICORP/SORST Cell Mechanosensing, JST, 3Dept. Mol. Physiol., NIPS, NINS,, JPN) 1SA53 "Applications of FRET in Biophysics" ○C. G. dos Remedios1, D. Chhabra1, I. Dedova1, D. Safer2, E. De La Cruz3 (1Institute for Biomedical Research, Univ of Sydney, Sydney, AUS, 2Department of Physiology, University of Pennsylvania, Philadelphia, USA, 3Department of Molecular Biophysics & Biochemistry, Yale University, New Haven, USA) 1SA54 "Biophysics of Molecular Motors" ○Shin’ichi Ishiwata (Department of Physics, School of Science and Engineering, Waseda University, JPN) 1SA55 "IGF Binding Proteins: Flexibility and Function" ○Raymond S. Norton1, Zhihe Kuang1,2, Shenggen Yao1, David Keizer1, Chunxiao Wang1, Kerrie McNeil2, Briony Forbes2, John Wallace2, Leon Bach3 (1Walter Eliza Hall Inst. Med. Res., AUS, 2School Mol. Biomed. Sci., Univ. Adelaide, AUS, 3Dept. Endocrinology Diabetes, Alfred Hosp., AUS) 1SA56 "Novel Bioimaging Opened up with Phase Contrast Electron Microscopy" ○Kuniaki Nagayama (National Institute for Physiological Sciences, JPN) General Discussion |
11月24日(木) 12:00 ~ 12:55 E会場 |
「男女共同参画シンポジウム ~ より良い研究活動支援へむけて ~」 |
オーガナイザー:日本生物物理学会 男女共同参画・若手問題検討委員会 |
生物物理学会では、一昨年から男女共同参画の実現の方策について議論を重ねてきた。それらの議論をふまえ、日本学術会議の生物物理研究連絡委員会と協力して、女性の雇用目標達成の推進および育児、介護中に教育・研究活動支援する方策に関しての提言をまとめた。この提言には、学協会連絡会および昨年度の年会シンポジウムでのアンケート結果が非常に重要な資料になっている。本シンポジウムでは、まずアンケート結果から浮き彫りになった課題と、提言へ至る経緯を示し、それに対するアウトプットがどのような形で実現されようとしているのか(年会開催時点で)行政側の担当者を招いてお話を伺う。特に女性雇用目標達成に関しては、アンケートが興味ある結果を示しているが、これを実現しようとすると解決すべき問題が山積している。これに対して、現場から見て、実現可能性に関する議論を行う。
「はじめに」 ○美宅 成樹 (検討委員会委員長・名大・院工) 「昨年度シンポジウムのアンケート結果と提言への経緯」 ○栗原 和枝 (東北大・多元物質科学研究所) 「提言実現化へ向けて、行政サイドから」 ○塩満 典子(内閣府男女共同参画局調査課長) 「現場から見て思うこと」 ○四方 哲也(阪大・院情報科学) 「まとめ」 ○石渡 信一(早大・理工) 要旨は講演番号2LS-Eとして掲載しております。 *昼食をご用意します。整理券は不要ですが数に制限があります。 |
11月23日(水) 9:00 ~ 11:50 B会場 | ||
「細胞内微小ドメインの生物物理 - 細胞の統合的理解に向けて」 | ||
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分子の理解に基づいて細胞を統合的に理解するためには、階層的に分子と細胞の間にある細胞内微小ドメインの測定を進展させる必要がある。一般に、測定・解析技術は対象の階層に依存するため、細胞内微小ドメインの測定には細胞や分子を対象とした測定方法とは異なった独自の方法が開発されなければならない。本シンポジウムではこの視点に立ち、細胞内微小ドメインのダイナミクスに関する研究内容の紹介を行い、生物物理として着目すべき点について議論する。
1SB01 「細胞膜局所における情報蛋白質Ras とRaf1 の相互作用の1分子反応計測」 日比野佳代、○佐甲靖志(阪大院・生命機能・ナノ生体科学) 1SB02 「細胞内分子複合体との相互作用に関する分子イメージングと定量」 ○徳永万喜洋1,2,3(1遺伝研、2総研大、3理研・免疫センター) 1SB03 「神経成長円錐における軸索伸長の情報処理」 ○谷知己(北大・電子研・ナノシステム生理学) 1SB04 「細胞辺縁微小領域におけるダイナミックス-細胞骨格と細胞膜のはざまで」 ○宮田英威(東北大・院・理) 1SB05 「シングルオルガネラの膜電位及び体積変化計測」 ○太田善浩(東農工大・院共生科学・生命機能) 1SB06 「細胞分裂時におけるオルガネラダイナミクス」 ○加納ふみ、村田昌之(東大院・総合文化・生命環境) 1SB07 「海馬シナプス形態変化の動的解析」 釣木沢朋和1,2、田辺伸聡1,2、○川戸佳1,2(1東大院・総合文化・広域科学、2CREST、 MEXT) |
11月23日(水) 9:00 ~ 11:50 C会場 | ||
「脳における状態とその変化-脳研究の新しいパラダイムを求めて-」 | ||
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多くの脳研究では、脳を情報処理装置に見立ててその情報変換機構を解明するというアプローチを取っている。しかし、この枠組みの中だけでは、脳の内部状態を反映する現象(意識・自由意志など)に迫ることは難しい。そこで、本シンポジウムでは、神経活動の時空間パターンを「脳の状態とその変化」として捉える脳研究の考え方を取り上げる。神経系には、昆虫の微小脳からヒトの脳に至る生物学的な階層や分子から神経回路に至る機能的な階層があるが、ここでは特定の階層に限定せずに、神経系の内部状態に着目している研究者にご講演をいただく。また、(1)問題設定としてこの枠組みでどこまで脳の理解に迫れるか、(2)脳の状態の計測における技術的な問題点や可能性は何か、について一般参加者を交えて討論し、今後の継続的なシンポジウムに発展させる礎を作る。
1SC01 "State-Dependent Gating of Sensory Signals in Olfactory Cortex" ○ 村上誠祥1、柏谷英樹1、桐野豊2、森憲作1(1東大院・医学系・細胞分子生理、2東大院・薬学系・神経生物物理) 1SC02 「多点同時記録による脳の状態の計測」 ○平瀬肇(理研・BSI・平瀬研究ユニット) 1SC03 「サル視覚連合野における神経活動の同期状態と視覚刺激応答」 ○内田豪、福田光洋、佐藤多加之、谷藤学(理研・脳研・脳統合機能研究チーム) 1SC04 「側頭葉の巨視的双安定状態とスパイクの揺らぎ」 ○岡田真人1,2,3(1東大院・新領域・複雑理工、2理研・脳総研、3科技機構さきがけ) |
11月23日(水) 9:00 ~ 11:50 D会場 |
「大自由度力学系としてみる蛋白質系の動力学構造」 (English Session) |
オーガナイザー:小松崎民樹(神大・理)、木寺詔紀(横浜市大・院総合理) |
蛋白質は、ミクロレベルで見ると、非線形な振動モードが相互作用する多自由度カオス系である。構造多様かつ超多次元エネルギー地形上で生起するダイナミックスは、カオスを内在する熱的環境下で特異的な基質に対して、多くの場合、数kBTの自由エネルギー差で、選択的に応答をする機構を備えている。本シンポジウムでは、非線形物理、化学物理、生物物理の立場から、近年、解明されつつある高次元カオス力学系における統計性と規則性、局所エルゴード性、局所主成分解析、分子機能のエネルギー地形設計を論じ、熱揺らぎの環境下において頑健かつ選択的に発現する蛋白質系の分子機能の動的設計原理を探る。
1SD01 "Multiple funnels for protein dynamical function" ○Kei-ichi Okazaki1, Nobuyasu Koga1, Shoji Takada12 (1Kobe U., Grad Sci & Tech, 2CREST・JST) 1SD02 "Some new ways to look at how proteins behave" ○R. Stephen Berry, Jun Lu, Chi Zhang (Department of Chemistry, University of Chicago) 1SD03 "Protein function is driven by the intrinsic dynamics" ○Sotaro Fuchigami, Mitsunori Ikeguchi and Akinori Kidera (Graduate School of Integrated Science, Yokohama City University) 1SD04 "Time scales to attain local ergodicity through vibrational relaxation in proteins" ○Hiroshi Fujisaki, Yong Zhang, John E. Straub (Department of Chemistry, Boston University) 1SD05 "Vibrational dynamics and energy transport in proteins" ○David M. Leitner (Department of Chemistry, University of Nevada, Reno) 1SD06 "Dynamical Foundation for Molecular Function of Proteins in the Multidimensional State Space Structure" ○Mikito Toda1, Tamiki Komatsuzaki2,3 (1Department of Physics, Nara Women's University, 2Department of Earth and Planetary Sciences, Kobe University, 3Department of Theoretical Studies,Institute for Molecular Science) |
11月23日(水) 9:00 ~ 11:50 E会場 |
「レチナールタンパク質研究の新展開:古細菌型ロドプシンを中心に」 |
オーガナイザー:加茂直樹(北大・院薬)、出村誠(北大・院理) |
レチナールタンパク質の研究は従来から行われてきたが、最近では古細菌型ゲノム解析、新しい研究手法の開発なども進展し、光生物学をリードする研究成果が期待されている。本シンポジウムでは古細菌型ロドプシンを中心とするレチナールタンパク質研究の新展開、特に「もの」を中心とした研究と「方法」を中心とした研究などを総合的に紹介したい。
1SE01 「レチナールタンパク質研究の新展開」 ○加茂直樹(北大・院薬) 1SE02 「好塩性アーキアにおけるアーキア型ロドプシン遺伝子群の分布と発現」 ○井原邦夫(名大・遺伝子) 1SE03 「クロライドポンプ・ハロロドプシンの機能と構造特性」 ○出村誠(北大・院理) 1SE04 「古細菌型ロドプシンの光情報認識および情報伝達分子との相互作用機構」 ○下野和実1, 2、須藤雄気1, 3(1北大・院薬、2理研GSC、3名工大・院工) 1SE05 「赤外分光法による古細菌型ロドプシンの水素結合ネットワーク解析」 ○古谷祐詞、柴田幹大、神取秀樹(名工大・院工) 1SE06 「X線結晶構造から見たバクテリオロドプシンの酸性・アルカリ転移」 ○奥村英夫(名大・院理) 1SE07 「固体NMRによるレチナールの異性化にともなうロドプシンの局所構造および局所運動変化の検出」 ○内藤晶(横浜国大・院工) 1SE08 「スペクトルで見えない蛋白質ダイナミクスを時間分解で観る」 ○寺嶋正秀(京大・院理) |
11月23日(水) 9:00 ~ 11:50 F会場 |
「生体機能異常へのシグナリング構造」 |
オーガナイザー:河野敬一(北大・院理)、阿久津秀雄(阪大・蛋白研) |
外敵の侵入に対して、哺乳類では獲得免疫が形成されるまではマクロファージが活性酸素や抗菌物質によって異物を攻撃する。これらの反応は自然免疫と呼ばれ、無脊椎動物の場合は獲得免疫が存在せず生体防御の主力となっている。異物のパターン認識後、細胞膜を介して細胞内に様々なシグナルが伝えられる。これら生体機能異常に関わる蛋白質の立体構造から、シグナル伝達機構について理解を深めることを目指す。
1SF01 「NMR によるケモカイン・ケモカイン受容体の相互作用解析」 ○嶋田一夫1,2(1東大・院薬系、2産総研・BIRC) 1SF02 「シグナリング構造としてのPX ドメイン」 ○神田大輔(九大・生医研) 1SF03 「好中球活性酸素発生系の構造生物学的解明」 ○稲垣冬彦(北大院・薬学研究科・構造生物) 1SF04 「DNA修復系におけるユビキチン、SUMO 修飾の役割」 ○白川昌宏1、馬場大地1,2、真板宣夫3、斉藤寿人4、内村康寛4、菅澤薫5、花岡文雄5、杤尾豪人2、廣明秀一2(1京大院・工・分子工学、2横市大院・総合理、3九大・生体防御医研、4熊本大・発生医セ・器官制御、5理研・細胞生理) 1SF05 「無脊椎動物由来の自然免疫関連タンパク質の立体構造」 ○相沢智康(北大・院理) 1SF06 「カブトガニの自然免疫センサーとして機能するセリンプロテアーゼ前駆体」 ○川畑俊一郎(九大院・理学研究院・生物科学) 1SF07 「タンパク質の構造変化とアミロイド病」 ○水口峰之(富山医薬大・薬) 1SF08 「シグナル伝達に関する膜ペプチド・蛋白質の固体NMR 構造解析」 ○藤原敏道(阪大・蛋白研) |
11月23日(水) 16:00 ~ 18:50 B会場 | ||||
「分子モーターシステム:その構造情報の流れと分子メカニズム」 | ||||
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ミオシン、キネシン等の分子モーターやその変異体の結晶構造が続々と報告されている現在、我々はその力発生機構の何を語ることができ、今後、何を研究するべきなのだろうか。本シンポジウムでは、分子モーター系の構造研究における最新の成果を紹介するとともに、これまでに報告されているデータをできる限り総括し、俯瞰・総合的視点から分子モーターやフィラメントの構造変化と機能の関連について論じたい。
1SB51 「ミオシン3D構造の俯瞰と詳細」 ○安永卓生(九工大・情報工・生命情報工) 1SB52 「ミオシンモーターにおける力発生機構の解明:ATP 加水分解からレバー・アーム回転に至る情報の流れ」 ○尾西裕文(科学技術振興機構・ERATO・アクチンフィラメント動態) 1SB53 「アクチンフィラメントの構造多型:その力発生における意味」 ○上田太郎(産総研・ジーンファンクション) 1SB54 「キネシン・微小管系の構造で何がわかっているか」 ○広瀬恵子(産総研・ジーンファンクション) 1SB55 「酵母変異微小管上でのキネシン1 分子のふるまい」 ○香月美穂(理研・脳科学総合研究センター) 1SB56 「キネシン型分子モーターKIF1A におけるATP 加水分解と構造変化の連鎖」 ○仁田亮、岡田康志、廣川信隆(東大院・医・細胞生物) 1SB57 「二本足の分子モーターが「歩く」仕組み」 ○木下一彦(早大・理工・物理) |
11月23日(水) 16:00 ~ 18:50 C会場 | ||
「機能場としての生体膜:タンパク質と脂質による動的超分子構造と機能の制御」 | ||
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これまでは静的な構造物として扱われてきた生体膜が、動的に、また、局所的にタンパク質と脂質からなる超分子構造を形成し、その構造、物性を変化させることが近年明らかになった。その制御機構を理解するためには、生体膜の動態の把握と、そこに含まれるタンパク質の機能構造の両方を有機的に結びつけて考える必要がある。本シンポジウムでは、機能場としての生体膜を理解するために、タンパク質と生体膜のそれぞれの側からの超分子構造を意識した研究を取り上げて議論する。
1SC51 「生体膜超分子構造体におけるミリストイル化タンパク質と脂質との動的な相互作用」 ○林宣宏(藤田保衛大・総医研) 1SC52 「誘導された局所場が可能にするシグナル変換:1分子追跡による研究」 ○楠見明弘(京大再生研/JST-ICORP 膜機構プロジェクト) 1SC53 「ほ乳類神経系由来マイクロドメインの構成因子」 ○前川昌平(神大・自然科学・生命機構) 1SC54 「膜リン脂質のダイナミクスと細胞の形態形成」 ○梅田真郷、谷内健太郎、稲留弘乃、獅子王信江、加藤詩子(京大・化研・超分子) 1SC55 「HPLC/質量分析をベースにした膜生化学-ラフトの動態解析」 ○東城博雅(阪大院・生命機能・細胞ネットワーク) 総合討論 |
11月23日(水) 16:00 ~ 18:50 D会場 | ||
「神経回路の情報生物物理学」 | ||
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脳が他の臓器と機能発現の面で最も異なるのは、構成要素であるニューロンやその分子基盤に臓器としての情報処理機能を還元できないことである。したがって、脳機能の理解のためには分子-細胞-回路-脳システムの各階層での研究を統合的に捉える視点が不可欠である。特に「ニューロン」がシナプスを介して連絡することによって「神経回路」を構成するとき、分子・細胞レベルの個々の機能からは予測できない情報処理機能が実現される。すなわち、ニューロン→回路の階層間には脳システムにおける最も重要な機能的相転移があると言える。本シンポジウムでは、このような視点から特に「ニューロンから神経回路レベル」の研究を展開する若手研究者の発表を通して、新しい神経情報物理学の可能性を探りたい。
1SD51 「神経回路のダイナミクスと情報」 ○渡辺恵1、小川宏人2(1東大院・薬学系・神経生物物理、2埼玉医大・医学基礎・生物) 1SD52 「神経スパイク活動のネットワークにおけるダイナミクスとその機能的役割」 ○青柳富誌生(京大院・情報学・複雑系) 1SD53 「大脳皮質の自発神経活動に潜む反復モジュール」 ○池谷裕二(東大院・薬学系・薬品作用学) 1SD54 「サルを用いた時間認知に関わる神経機構の解明」 ○生塩研一(近畿大・医) 1SD55 「神経修飾物質セロトニンによる脳機能の変化の時空間的評価」 ○岡田公太郎、神崎亮平(東大・院・情報理工) 1SD56 「画像の相関に適応する網膜の予測符号化」 ○細谷俊彦1,2、Baccus Stephen1、Meister Markus1(1ハーバード大学、2理研・脳センター) 1SD57 「単一ニューロン樹状突起における入力統合と感覚情報抽出」 ○小川宏人1、岡浩太郎2(1埼玉医大・医学基礎・生物、2慶大・理工・生命情報) |
11月23日(水) 16:00 ~ 18:50 E会場 |
「インタラクトーム構造生物学の展開に向けて」 |
オーガナイザー:田中勲(北大・院理)、田之倉優(東大・院農) |
ヒトをはじめとして多くの生物のゲノム解析が行われ、ゲノムの一次翻訳産物についての情報が得られるようになっている。生物科学は、ゲノム情報をもとに、ゲノムにコードされた遺伝子産物の働きを解明する段階に入っている。今後は、数千から数万のタンパク質の網羅的相互作用解析を経て、その相互作用の実態を分子レベルで研究する時代が訪れることになろう。本シンポジウムでは相互作用の構造生物学的研究の現状を紹介し、網羅的研究(インタラクトーム構造生物学)へと展開する場合の問題点と将来を議論する。
1SE51 「インタラクトーム構造生物学」 ○田中勲(北大院理) 1SE52 「網羅的相互作用解析への実験的アプローチ」 ○津本浩平(東大院・新領域・メディカルゲノム) 1SE53 「相互作用解析のための複合体サンプルの調整」 ○津下英明1,2(1徳島文理大学・健康科学研究所、2徳島大学・分子酵素学研究センタ) 1SE54 「WWドメインの特異的微弱相互作用検出および解離が速い複合体の立体構造解析」 加藤有介、永田宏次、○田之倉優(東大院・農生科・応生化) 1SE55 「離合集散するタンパク質・RNA 複合体」 沼田倫征1、深井周也1、押鐘浩之1、中村裕子1、鈴木勉2、○濡木理1(1東工大院・ 生命理工、2東京大学院・工学系) 1SE56 「動的蛋白質間相互作用研究のための磁気共鳴技術」 ○楯真一(生物分子工学研究所) |
11月24日(木) 9:00 ~ 11:50 A会場 |
「ゲダンケンエクスペリメント(思考実験)のすすめ」 |
オーガナイザー:難波啓一、柳田敏雄(阪大・院生命機能) |
かつて大沢らが、バクテリアべん毛モーターについての思考実験からルースカップリング仮説を提唱したように、1分子測定においても実験的知見に対する思考実験を行うことが、新しい概念を産みだすきっかけとなることを期待して、様々な系での1分子レベルの定量的な精密測定と、熱(統計)力学的パラメータを考慮した思考実験との接点を模索し、新しい物理学の構築とともに、生命科学を精密科学へと発展させる足がかりとしたい。
2SA01 「電子デジタル処理と生体情報処理(序論)」 ○柳田敏雄(阪大院・生命機能・ナノ生体科学講座) 2SA02 「思考実験のすすめ」 ○大沢文夫(愛知工大) 2SA03 「アクトミオシンの1分子計測」 ○田中裕人(科技振・ソフトナノ) 2SA04 「バクテリアべん毛モーターの1分子計測 ○曽和義幸(名大院・工)」 2SA05 「ラチェット的な描像とF1-ATPase の1分子計測とエネルギー論」 ○宗行英朗(中央大学・理工・物理) |
11月24日(木) 9:00 ~ 11:50 B会場 |
「PASドメインの生物物理学」 |
オーガナイザー:神取秀樹(名工大・院工)、佐上郁子(京都府大・院農) |
生命科学の進展により細胞内情報伝達に関わる蛋白質群が同定され、種々のドメイン構造間の相互作用が、生物の「情報」を担う実体であることが明らかになってきた。その一方で、ドメインレベルでの立体構造は決定されても、超分子複合体としての構造や情報伝達のための構造変化は今後の課題として残されている。共通の構造基盤をもちながら種々のセンサー機能を示すPASドメインは、光センサーであるPYPの研究に代表されるとおり、構造変化ダイナミクスや情報伝達の解明に最も有望な蛋白質ドメインの1つである。本シンポジウムでは、現在も大きく研究が進展しているPASドメインの研究を概観し、これらの機構解明に生物物理学がどこまで迫ることができるのか、議論したい。
「問題提起」 ○神取秀樹(名工大・院工) 2SB01 「大腸菌由来ヘムPAS ドメインによるレドックスセンシング機構」 ○黒河博文、清水透(東北大・多元研) 2SB02 「PAS ドメインをもつ一酸化炭素センサー蛋白質」 ○内田毅(岡崎統合バイオ) 2SB03 「二成分制御系のPAS ドメイン」 ○山田斉爾、中村寛夫、城宜嗣(理研・播磨) 2SB04 「植物の青色光センサータンパク質フォトトロピンのPAS ドメインの情報伝達機構」 ○岩田達也1、徳富哲2、神取秀樹1(1名工大院工、2大阪府大院理) 2SB05 「細菌の光センサーのPAS ドメイン:イエロープロテイン」 ○今元泰(奈良先端大・物質) 2SB06 「PAS ドメインをもつ光受容体の分子動力学シミュレーション」 ○櫻井実(東工大・バイオセンター) |
11月24日(木) 9:00 ~ 11:50 C会場 |
「グライコバイオロジーの未来を糖脂質研究から展望する」 |
オーガナイザー:平井光博、高橋浩(群馬大・工) |
核酸・蛋白質に続く第3の生命の鎖と呼ばれる糖鎖が注目され、「グライコバイオロジー」と呼ばれる新しい生命科学の一大領域が形成されつつある。糖鎖は単独で機能を有するのみならず、糖蛋白質や糖脂質といった他の生体分子との複合体として情報伝達などに関して重要な機能を発揮する。本シンポでは、基礎分子物性、生物物理分野のみならず医学から創薬応用に渡る分野において、糖蛋白質、糖脂質ドメイン、生体膜情報伝達などに関して先端的な研究を行っている研究者を集め、グライコバイオロジーの未来を展望する。 2SC01 「神経系における糖脂質機能の謎を解く」 ○平林義雄(理化学研究所・脳センター) 2SC02 「糖脂質会合タンパク質と脂質ラフトシグナル」 ○笠原浩二(東京都臨床研・細胞膜情報伝達) 2SC03 「酵母におけるスフィンゴ脂質糖転移酵素の基質特異性とマイクロドメイン局在との関連」 ○上村聡志1,2、木原章雄1、井ノ口仁一1,2、五十嵐靖之1(1北大院・薬・生体機能化学、2JST/CREST) 2SC04 「ガングリオシドクラスターを介したアルツハイマーβアミロイド蛋白の凝集」 ○松崎勝巳(京大院・薬) 2SC05 「モデル脂質膜を用いてGM3 クラスター形成を探る」 ○松岡審爾(札幌医大・医学部・物理) 2SC06 「複合糖質結合型DDSナノ粒子の開発と創薬応用」 ○山嵜登(産総研 ナノテクノロジー研究部門) |
11月24日(木) 9:00 ~ 11:50 D会場 | ||
「細胞レベルの機能解明に向けた力学的なアプローチ」 | ||
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細胞は膨大な数のタンパク(部品)が精巧に組み上げられることで、形態変化・運動・分化といった巨視的な機能発現を可能にしている。タンパクやタンパク複合体の動的な構造変化を分子動力学から解明する研究が進められてきた一方、細胞を1つのシステムと捉えることで細胞の持つ機能を解明しようとする研究も進められている。本シンポジウムでは、細胞の力学的性質に着目した新しい取り組みについて若手研究者に紹介して頂き、細胞の「顔」が見えるセッションとしたい。
2SD01 「重力応答と分子シャペロン」 ○小黒麻美、桜井隆史、跡見順子(東大院・総合文化・生命環境科学系) 2SD02 「機械刺激によるアクチン細胞骨格の動態制御の分子機構」 ○ 早川公英1、辰巳仁史2,3、曽我部正博1,2,4(1科学技術振興機構・SORST・細胞力覚、2名大・院医/細胞生物物理、3科学技術振興機構・CREST、4生理研・分子生理) 2SD03 「アクチン細胞骨格の構造再構築を調整する力学因子の評価」 ○佐藤克也1、安達泰治2(1山口大・工学部・機械工、2京大院・工学研究科・機械理 工学) 2SD04 「心筋細胞の拍動同期とその制御」 ○金子智行、小島健介、安田賢二(東大・院総合文化) 2SD05 「張力ホメオスタシス: 伸縮刺激に対する細胞内張力の安定化機構」 ○ 水谷武臣1、芳賀永1、高橋正行2、小山芳一3、川端和重1(1北大院・理・生物科学、2北大院・理・化学、3北大院・医・生体機能学) 2SD06 「弾性体としての細胞外マトリクスと細胞との力学的相互作用」 ○原田伊知郎、赤池敏宏(東工大・生命理工) 2SD07 「脂肪細胞への分化における細胞形態・構造の変化」 ○永山昌史(北大・院工・応用物理) |
11月24日(木) 9:00 ~ 11:50 E会場 |
「限られたゲノム情報からタンパク質の多様性はいかにして生み出されるのか?- 転写と翻訳後の多様化機構-」 |
オーガナイザー:加藤晃一(名市大・院薬)、由良敬(原研・量子生命) |
ゲノムの解明により、ゲノム情報を基礎として生命現象を理解する研究が進展してきた。しかし、生命の理解にはタンパク質の理解が重要であることはいうまでもない。多様な環境への対応と高次機能を発現するために、一個体がもつ有限なゲノムから莫大な数のタンパク質がうみだされている。タンパク質の多様化には、遺伝子の転写後と翻訳後に起こる調節が重要であることがわかってきている。タンパク質の多様化機構のこれまでの理解とこれからの問題を概観する。
2SE01 「多細胞生物の多様性を生み出した選択的スプライシングの制御機構」 ○萩原正敏、黒柳秀人(東医歯大・院疾患生命・形質発現) 2SE02 「選択的スプライシングによるタンパク質多様化」 ○塩生真史1、由良敬2、土方敦司3、中原拓3、篠田和紀3、山口晶大1、高橋健一1、郷通子1,4(1長浜バイオ・バイオサイエンス、2原研・量子生命、3名大・院理、4お茶大) 2SE03 「筋特異的な選択的スプライシングの調節機構」 ○坂下英司、遠藤仁司(自治医大・生化学) 2SE04 「26S プロテアソームサブユニットRpn10 の分子多様性と細胞機能における役割」 ○川原裕之、南亮介、嶋田益弥、横沢英良(北大・院薬・生化) 2SE05 「I型膜貫通蛋白質の翻訳後切断による新規機能獲得機構の解析」 ○中矢正、鈴木利治(北大院・薬・神経科学分野) 2SE06 「タンパク質の糖鎖修飾とNMR構造生物学」 ○山口芳樹1、高橋禮子1,2、加藤晃一1,2,3(1名市大・院薬、2グライエンス、3分子研) |
11月25日(金) 13:30 ~ 16:20 B会場 |
「タンパクと電子,エネルギーの移動:理論は生物物理研究に役立つのか?」 |
オーガナイザー:伊藤繁(名大・院理)、垣谷俊昭(名城大・理工) |
ゲノムをしらべ、ドメインを探り、遺伝子を大腸菌で発現させ、タンパク構造を決定し、遺伝子操作で構造を変え、機能と構造の関係を明らかにする。研究のサイクルは速まり、理解はすすむ。では、我々は何を知りたいのだろう?機能の原理がわかればいいのか?構造の意味を知りたいのか。それとも、フランケンシュタインのように怪異な変異タンパクをつくりたいのだろうか?構造をもとに何やらかんがえられるようにはなってきた。理論は必要なのか?何を明らかにしてくれるのか、実験は何をしたらいいのか?電子移動とエネルギー移動の実験と理論の現場からの討論により、科学の未来を探りたい。
3SB51 「タンパク質の中での、電子とエネルギーの移動:現在と未来、実験の立場から」 ○伊藤繁(名大院・理学系・物質理学(物理)) 3SB52 「光合成細菌の光捕集アンテナ複合体の単一分子分光」 ○松下道雄(東工大院・理工) 3SB53 「量子力学コヒーレンスはどこで切れるか?:生体でも中間分子仲介電子または励起移動理論は有用」 ○住斉(筑波大物質工) 3SB54 「光合成反応中心における電荷分離とエネルギー移動のせめぎあい」 ○熊崎茂一(京大院・理・化学) 3SB55 「生体分子における電子移動反応 : 理論にできること」 ○岡田朗(筑波大院・数理物質) 3SB56 「生体電子移動反応はマーカス理論がすべてではない」 ○垣谷俊昭1、西岡宏任2(1名城大院・総合学術、2名大院・理) |
11月25日(金) 13:30 ~ 16:20 C会場 |
「ゆらぎ,可塑性と適応,進化」 |
オーガナイザー: 金子邦彦(東大・院総合文化、ERATO複雑系生命、阪大・院生命機能) 四方哲也(阪大・院情報科学、ERATO複雑系生命、阪大・院生命機能) |
生物システムの持つ、ゆらぎや応答の定量的測定が近年急速に進歩する一方、確率過程や力学系の理論解析も進展して来た。次のステップとして、これらがいかにマクロな生物学的現象と関係するかを解明していかねばならない。ここでは、環境や表現型のゆらぎの中での外界への適応性や進化に着目して、理論、実験両面から最近の発展と今後の展望を議論する。特に、ゆらぎを用いた適応、表現型の可塑性、更にはゆらぎと遺伝子の進化との関係などを議論する。
3SC51 「はじめに -ゆらぎ、表現型可塑性、進化- 」 ○金子邦彦1(1東大・総合文化、2JST・ERATO複雑系生命) 3SC52 「アトラクター選択による遺伝子ネットワークの環境適応」 ○四方哲也1,2,3、柏木明子1、金子邦彦2、卜部格3(1阪大院、情報科学、バイオ情報、 2阪大院、生命機能、3阪大院、応用生物) 3SC53 「細胞モデルによる表現型可塑性と進化」 ○古澤力1,3、金子邦彦2,3(1阪大院・情報科学、2東大院・総合文化、3ERATO・ 複雑系生命) 3SC54 「細胞の応答とゆらぎ」 ○上田昌宏1、柴田達夫2(1阪大院・生命機能、2広大院・理学系) 3SC55 「脊椎動物の発生と進化における可塑性と拘束、そして相同性」 ○倉谷滋(理研発生・再生研究センター) 討論 |
11月25日(金) 13:30 ~ 16:20 D会場 | ||
「次世代の分光技術がもたらす構造生物学の新展開 -生体高分子の動的構造解析から分子機能解明を目指して」 | ||
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蛋白質は構造変化を巧みに利用して機能を発現している。X線回折、NMR、電子顕微鏡などの解析技術により多くの静的立体構造が明らかになり、今後は構造変化を生み出す分子の動的性質を理解することが蛋白質機能研究において重要となってくる。本シンポジウムでは、生体高分子の動力学解析に重要な貢献が期待される、中性子散乱実験、テラヘルツ分光法、ラマン散乱、誘電分散などの分光技術と、それらと密接な関係にある分子シミュレーションに焦点を絞り、蛋白質の動的構造-機能相関研究の可能性について議論したい。 3SD51 「次世代の分光技術がもたらす構造生物学の新展開 -生体高分子の動的構造解析から分子機能解明を目指して」 ○片岡幹雄1、○城地保昌2,3(1奈良先端大・物質創成、2東大・分生研、3CREST,JST) 3SD52 「中性子非干渉性散乱でみるタンパク質ダイナミクス」 ○中川洋(原研・中性子) 3SD53 「テラヘルツ時間領域分光法による生体分子ダイナミクスの研究」 ○山本晃司、山口真理子、谷正彦、萩行正憲(阪大レーザー研) 3SD54 「ラマン散乱からみる生体高分子ダイナミックス」 ○菅原洋子1、占部久子2(1北里大理、2東京家政学院大) 3SD55 「広帯域誘電分光による水/生体高分子ダイナミクスの研究」 ○八木原晋(東海大・理・物理) まとめ |
11月25日(金) 13:30 ~ 16:20 E会場 |
「生体超分子の形態形成と機能発現」 |
オーガナイザー:三木邦夫(京大・院理)、月原冨武(阪大・蛋白研) |
細胞内にあるタンパク質、核酸などの複合体である生体超分子は、大きいものではその分子量が1億Daを超えるものもあり、その多くは生命の営みの鍵となる役割を果たしている。これら生体超分子の立体構造を原子分解能で明らかにするための方法のうち、X線結晶解析ならびに電子顕微鏡、またその併用法に焦点をあてて、最近のこの分野での新しい成果をとりあげるとともに、方法論としての問題点を考え、その将来性を議論したい。
3SE51 「細菌べん毛の構造形成と作動原理」 ○難波啓一1,2(1阪大院・生命機能、2JST・ICORP 超分子ナノマシン) 3SE52 「電顕画像の単粒子解析法の開発とイオンチャンネルの構造」 小椋俊彦、三尾和弘、○佐藤主税(産総研・脳神経情報研究部門) 3SE53 「巨大ヘモグロビンの分子会合機構」 沼本修孝1,2、中川太郎3、喜田昭子1,4、笹山雄一5、福森義宏3、○三木邦夫1,2(1京大院・理・化学、2理研・播磨、3金沢大院・自然・生命科学、4京大・原子炉、5金沢大・自然計測応用研・臨海) 3SE54 「バクテリオロドプシンのプロトンポンプ機構における水分子の役割」 ○神山勉(名大院・理学研究科・物理) 3SE55 「振動分光法によるプロトンポンプ機構の解析:チトクロムc 酸化酵素」 ○小倉尚志(兵庫県立大・院・生命理) 3SE56 「高分解能構造解析によるチトクロム酸化酵素のプロトンポンプ機構」 ○月原冨武(阪大・蛋白研) |
11月25日(金) 13:30 ~ 16:20 F会場 (一般公開) |
北海道大学21世紀COE共催シンポジウム 「バイオとナノの融合 - 生物物理学からのアプローチ -」 |
オーガナイザー:田村守、金城政孝(北大・電子所) |
北海道大学21世紀COEプログラム「バイオとナノを融合する新生命科学拠点」には多くの生物物理学会員が参加している。その研究内容は多岐にわたるが特に細胞生物を研究対象としている研究者に参加を呼びかけて生物物理学的アプローチに関係して発表を行う予定である。特にこれまでの研究成果だけにとらわれることなく、将来の研究展開、手法の発展を見据えた講演を予定している。新しい生命科学研究拠点の確立と展開について、問題点と将来を議論する。
3SF51 「バイオとナノの融合ー新しい研究分野の開拓ー」 ○長田義仁(北大) 3SF52 「ナノフォース走査型プローブ顕微鏡の開発と細胞生物学への応用」 ○芳賀永(北大・院理・生物科学) 3SF53 「膜脂質の非対称性と細胞極性形成」 ○田中一馬、鎌田このみ、山本隆晴(北大・遺制研・分子間情報) 3SF54 「栄養物質の輸送担体は創薬のターゲットになりうるか?」 ○宮内正二(北大院・薬・生物物理化学) 3SF55 「1分子イメージングで生体分子の機能を探る」 ○原田慶恵1,2(1東京都臨床研、2CREST, JST) 3SF56 「分子イメージング -光が拓く機能ゲノム学- 」 ○田村守(北大・電子研・超分子分光研究分野) |