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2016年11月21日 掲載 (Published 11/21/2016)


国際シンポジウム”Now in Actin Study: Motor Protein Research Reaching a New Stage”のご案内

 アクチンは生物に普遍的な細胞骨格として、様々な細胞機能(筋収縮・細胞内輸送・細胞運動・細胞分裂など)や細胞形態の維持・動態に主要な役割を演じています。真核生物のアクチンフィラメントに関して、その重合・脱重合ダイナミクスが、多くの調節タンパク質の作用を受け、多彩な様式で制御されていることが分かってきました。しかも、その制御が外力にも大きく依存することなど、細胞機能の多様性を支える基盤となっていることが明らかになりつつあります。アクチンは70年以上前に筋肉の主要構成成分として単離され、すでに研究し尽くされたタンパク質という認識が一般的かもしれません。しかし、近年のナノテク技術や遺伝子操作技術、構造解析技術の進歩によって、アクチンの構造と機能の研究が思いもよらなかった質的転換期を迎えているように見えます。そこで今この時期に、”Now in Actin Study”というシンポジウムを企画しました。

 このシンポジウムは、昨年亡くなられた葛西道生さん、今年亡くなられた朝倉昌さんという、1960年代に名古屋大学にあってアクチンの重合・脱重合機構や多型性の基礎を築かれた先達の先駆的業績を再評価し、当時は期待しつつも実験的な証明が出来なかった、細胞機能に直結するであろうアクチンフィラメントの動態と多型性という、近年の技術進歩によって初めて明らかになりつつある実験結果を吟味することによって、お二人を偲ぶ機会ともしたいと思います。

 ご興味のある方々のご来場を心よりお待ち申し上げます。なお、ポスター発表の募集もしておりますので、こちらも奮ってお申し込みいただけますと幸いです。

日時:2016年12月12~13日
場所:名古屋大学 ES総合館ESホール

Speakers: 大沢文夫 (Special speaker)
Thomas D. Pollard(Yale Univ)
Enrique De La Cruz(Yale Univ)
David D. Thomas(Univ of Minnesota)
Ewa Prochniewicz(Univ of Minnesota)
Robert Robinson (IMCB, Singapore)
Dimitrios Vavylonis (Lehigh Univ)
岡田康志(理研・東京大)
杉村薫(京都大)
曽我部正博(名古屋大)
武田修一(名古屋大)
藤原郁子(名古屋工大)
武藤悦子(理研)
安永卓生(九州工大)
渡邊直樹(京都大)
石渡信一(早稲田大)
上田太郎(早稲田大)
成田哲博(名古屋大)
難波啓一(大阪大)

申込〆切り:ポスター発表、参加申込とも 2016年12月2日(金)。詳細はシンポジウムHPをご覧下さい。当初、ポスター発表申込は11月19日、参加申込は11月28日としておりましたが、主催者側の手違いで生物物理学会へのご案内が遅れたため、12月2日に延長します。ふるってのご参加をお待ち申し上げます。

主催:名古屋大学博士課程リーディングプログラム「グリーン自然科学国際教育研究プログラム」(IGER)
共催:科研費新学術領域「運動超分子マシナリーが織りなす調和と多様性」
協賛:名古屋大学大学院理学研究科

オーガナイザー:石渡信一、上田太郎、成田哲博、難波啓一、本間道夫

email:IGER-Actin(at)bunshi5.bio.nagoya-u.ac.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの(at)を@に置き換えてください。 (Please use at sign instead of (at).)
URL:http://iger.bio.nagoya-u.ac.jp/iger_lectures_k_j.php?news_id=617