ニュース

第2回「タンパク質高次構造に基づくゲノム情報科学(GenProC2002)」公開ワークショップ

2001年11月28日 会合


 21世紀の到来とともに、ゲノム科学の時代へと新しい扉が開かれまし
た。ゲノムに秘められた生物情報を解明するために、コードされたタンパク質分子の
働きを高次構造をもとに理解し、遺伝子機能を予測する新しい情報生物学が展開され
ています。
生物がもつ代表タンパク質の全立体構造の解明も夢物語ではなく、もはや目前の現実
となってきております。
 文部省科学研究費特定領域研究(C)「ゲノム情報科学の新展開」(高木利久代表
)が平成12年度に発足してから2年が経ちました。この領域の項目D03「タンパク
質の高次構造に基づくゲノム情報科学」では、上記の「高次ゲノム公開ワークショッ
プ(GenProC2002)」(略称)を毎年開催し、研究成果をポスター発表しあうことに
より、この分野の研究者の相互の緊密な連携を計っております。本年度のワークショ
ップを、ここにご案内いたします。

日程: 2002年1月12 日(土)~ 13 日(日)
会場: 東京国際交流館 平成プラザ
   (詳細情報は:http://www.kuba.co.jp/genome/index.html)
主催: 特定領域研究(C)「ゲノム情報科学の新展開」代表 高木利久
(東京大学)
                      項目D03 代表 郷 通子
(名古屋大学)


★1月12、13日のポスター発表について
 ポスターセッションは、本特定領域研究の班員以外の一般の方も発表で
きる公開のワークショップ形式です。ふるってお申し込みください。ポスター発表申
込みは、次の「高次ゲノム公開ワークショップ」ホームページより行ってください。

ホームページURL:
http://www.kuba.co.jp/genome/kaigi/poster_j.html

ポスター発表アブストラクト締切り: 2001年 12 月 10 日(月)


平成14年1月13日(日)プログラム

GenProC2002
構造ゲノム科学としての情報生物学
-代表タンパク質の全立体構造が明らかになるときに-

はじめに 「ゲノム情報科学」代表 高木利久 (東京大学)

第1部 「ゲノムからシステムバイオロジーへ」
 9:00~ 構造データベースから機能データベースへ
高木利久 (東京大学) (30分)
 9:30~ ゲノムデータベースからの知識発見
森下真一 (東京大学) (30分)
10:00~ ネットワーク解析で何が見えてくるか?:
遺伝子ネットワーク推定と代謝ネットワーク解析を例として
岡本正宏 (九州大学) (30分)

(休憩)

第2部 「立体構造から機能へ」
10:50~ 3Dから新しい情報をひき出す
郷 通子 (名古屋大学) (30分)
11:20~ 蛋白質・DNA認識における構造と機能の関係
皿井明倫 (理研) (30分)
11:50~ 分子認識のための蛋白質の静的・動的構造
木寺詔紀 (横浜市立大学) (30分)
12:20~ ポスターから1演題 (20分)

(休憩)

第3部 「構造生物学からStructural Genomicsへ」
13:30~ 高度好熱菌の構造・機能ゲノム科学 -原子生物学を目指して-
倉光成紀 (大阪大学) (30分)
14:00~ 蛋白質ドメインファミリーの立体構造解析
神田大輔 (BERI) (30分)
14:30~ 変異体の網羅的立体構造決定からの情報抽出
油谷克英 (大阪大学) (30分)

(休憩)

第4部 パネルディスカッション
「タンパク質立体構造及び機能の網羅的な予測のために今何をすべきか」
15:20~16:50
司会:    美宅成樹、木寺詔紀
パネリスト: 倉光成紀、西川 建、梅山秀明、藤 博幸、郷 通子

おわりに D03項目班長
郷 通子(名古屋大学)



URL:http://www.kuba.co.jp/genome/kaigi/poster_j.html



前のページに戻る